モントリオール(カナダ)の研究会:非平衡統計(とくに、large dcviation 関係)の物理と数学の境界あたりにメインがあるような感じの位置づけで、ドレスデンのときの生物への応用などはない。数学に重心がある話は、細部は理解できず、物理的には自明に思えるまるまるを示すのに条件がいるのかぁー、という初心者レベルの感想しかいえないし、逆に、物理の講演は大枠を知っている話がほとんどでもあり、細部について確認する、という感じだったかな。あ、そういえば、ひとつ大変勉強になる講演もあった。数理物理というより、応用数理に近い話で内容も良く理解できたが、僕があまり知らない話で、かつ、最近の興味と大変近く、慌てて関連文献を落とした。

 僕は、熱伝導下相共存の話で、ドレスデンのときと大体は同じ。おおまかなメッセージはある程度は伝わったと思うけれど、いくつかの重要なことが理解されていなかった。プレゼンに工夫が必要というのもあるが、やはり、内容が難しい。境界条件やノイズの影響、長さスケールの問題、これらがからみあっているので、考えたことがなかったらさっとついてこれないのかもしれない。それでも、クリスチャンのコメント(質問)とスポーン先生のコメント(質問)は、なるほどもっともなので解決しないといけない。特に、スポーン先生のは「○○という模型で同じ現象がおこるかどうかみたい。」ということで、これは至極もっともなので、滞在中に模型も考えていた。これは多分できたと思うがノートに書いていない。数値的に調べたいが・・。

  クリスチャンとは(ドレスデンでの議論以上に)様々な論点について詳しく議論して、相互理解を深めた。特に、クリスチャンの学生がやっている問題との関係を理解するためのその1、その2のように、毎日アイデアを(僕が)もっていって直接議論して、最終的には中々面白い方向性の課題を得たように思う。

  いずれにせよ、論文公開が遅れているのがよくない。こういう議論をする際に、プレプリントがでていないのは全くダメだとさらに意を強くして思った。間に合わなかったんだが、うーん・・いかんね。