上田講演

講演後、中川さん、武末さん、伊藤さんと独立にほぼ同じ内容のことをはなし、状況は大体理解した。伊藤さんがいうように、carbon nano-tube で1次元系をつくって実験してみるのが面白いかな。熱浴の種類(たとえば物理的材料)をかえたときの系の中心部で速度の3次キュムラントを測定する。バルクがない系なので、もろに熱浴の条件をひろってしまう可能性があり、「もし、熱浴が温度だけで特徴づけられないならば」それを実験で検出できるかもしれない。そうなれば、平衡との整合性だけで決められている「熱浴モデル」を再考していく契機になるし、逆に、もし、物理実験で、やはり温度だけで特徴づけられる結果になるならば、「熱浴モデル」を縛るルールを考える契機になる。