水曜日

名大集中講義初日:午前のつみのこしで、午後に、local detailed balance 条件が、Langevin 記述では第2種FDT になることをLangevin 記述そのものを導きながら示し、具体例としての DLG を導入して、local の意味を丁寧に話していたら、残り1時間になってしまった。急遽、方針を変更し、今日は、線形応答は、グリーン=久保だけにし、その導出の途中ででてくる、非線形応答をだして、揺らぎの定理やzubrav を宿題としてすぐにだせるところまで説明する。その導出はシニアーの方でも知らない方が多いので、一応、今日の山場にはなりえたかな。(平島さん(S研教授)がどんどん前のめりになって、ノートと黒板をいききしていたのをみてうれしかったが、その前で紺谷助教授(=僕が京大助手時代のM1)は途中で顔がおちていた。)

講義後に修士の学生さんたちからあれこれ質問をうける。そのうちのひとつ:定常分布のzubarev的な表現のE^2 のオーダーに何か物理的意味があるのか? 林さんの2週間前のノートを知っていて、昨夜、たまたまその続きで、高次の項をうまく処理できないか、、考えていたのだった。「もう書き下せるでしょう。書き下してごらん。なかなか意味ありげな式がでてくるよ。でも昨夜の僕は、それより高次の項で楽しい物理をだすのはできなかった。」とだけ答える。

明日の午前は、線形応答の諸々を講義する。NESS の病的性は最終日の午後かな。