火曜日

6時におきて大学にいくも、単なるミスで、仕事はなし。論文をかく。本文はほぼおわり。

夕方、古沢さん(東大物工)の談話会にいく。量子情報伝達の実験。古典的にはありえないが、量子的にはたしかにある現象を「装置として」実現してみせる。たしかに迫力はある。しかし、理論的には、(量子力学を認めれば)演習問題レベルでしかない現象なので、そういう装置ができるようになった「今」、理論としては何をしたら面白いのだろうか。清水さんのグループがやっている、そういう状態の安定性や量子計算への使われ方は、傍目でみても面白く思える。しかし、僕としては、何か僕自身がピンとくることができたらいい。ただ、学生時代もそうだったが、どうしても量子論は、得体がしれなさすぎて、基礎論にふみこめない。踏み込もうとすると形式論レベルでしか動けないのがもどかしかった。量子光学とかが苦手だから、余計にそう思うのかもなぁ。

ダイナミクスとBRS対称性と分配関数...あたりの関係を一度整理しておくべきだ、と思っていた。(普段は、そう思ったら文献などあまり見ないのだが、)なんとなく、文献を検索すると、そのものずばりのreview がでてきた。Kurchan か。。さすがに、カオスとの関係までは議論していないけれど、読んでおこう。