木曜日

ばたばた。

Iwata-Sasa II: 筋がみえなくなった。岩田さんが学会でしゃべったこと(非えるごーど転移を MCT と別のアプローチで説明すること)は間違いではないし、未来の可能性をみている。しかし、みているだけでなく、具体的に使えるらしい証拠をつみあげないといけない。その第一弾をスタートしたのだが、直後に方向を見失った感じになった。こういうときに、見失ったまま文献と戯れたりするのは危険なので、いったん後方にひいて、学会での話を文字できちんと説明する作業に重心をおく提案をする。(しかし、目標は意識していて、必ずどこかで前面にでたいが。)

自分のしたかった計算のおわりが、その研究課題のおわりではない。論文にかかれなかった全ての課題は、自分にとって得るものがたくさんあったとしても、対外的には研究ではない。また、論文を書いていくなかで、今までの理解が大幅に進歩するのもよくあることである。たとえば、otsuki-sasa 論文は、外にみえる結果として、shear thinning exponent を強調する構成にしているが、その指数を意識すること自体が、論文前の段階(たとえば、クリスのまえでの大槻君の発表)ではなかった。論文書きは、おわったことをふりかえるのではない意識をもちたいし、過去をふりかえるように書いている論文はいいものにはならない。(えらそうなことを書いているが、院生時代の自分にむけてもいえるのは、いつものとおり。)