金曜日

slow /fast のことを、massless/ massive と自然に言い換える程度にはなじんできた。そういう言葉の置き換えのせいで、自分たちの話について、ちょっとだけ定式化を変えた版がありえることが、朝、唐突にかわった。で、それを介してみると、先日、敗北宣言した課題についての別の攻め方の案もでてきた。ま、これで、もうここに来た甲斐があったか.... 。これが昼までの話し。

その後でさらに大きなイベントがあった。今日の午後から参加した一の瀬さんに、昨日の僕の講演の話をささっと説明すると、「関係ないかもしれないけれど、、こんなのがあるよ」、、という形で80年代の研究を紹介された。いやいや、関係おおありですよ、きっと。(勿論、ガラスではなく、ゲージ理論の解析に関する話である。)論文をみるのは来週になるけれど。topological soliton がらみの話は、(ゲージ理論のも含めて)、ざーとスキャンはしたものの、所詮は素人なので、抑え切れていない。[あ、昨日、鈴木さんからも文献を紹介されたのだった。これは、きっと誰かがやっていると思っていて、自力でもすぐにできる練習問題としてわりあてていた話だったのだけど、著者を具体的に知ったので、文献を調べる必要がなくなった。]

という風に、中々に楽しい。もう目的は達したかもしれない。今日の午前は、ブレーン全開なので、これはもう空をとんでいて、基本的には呆然としていた。それでも、橋本さんの話は、素晴らしく準備されていて、聞きほれてしまった。ほれるだけではどうしようもないので、貪欲に、brane engineering についての将来の可能性(=はやい話、僕らにとって役にたつかどうか、という話)について、色々な観点から聞く。どんな質問に対しても、答えは明確なので、わかったように錯覚してしまう。可能性はゼロではないような気もするので、僕らにとって一番距離が近そうな論文を眺めてみることにした。(いずれにせよ、1年、2年の話ではなかろう。)

また、別の参加者からの依頼で、来年のセミナー*1が増えた。今までと全く違う人たちと話をしながら、自分たちの考えたいことを素直にみながら、研究をすすめていく、という展開は始めてで、それだけでわくわくする。

*1:正式に決まったら、依頼してくれた人の匿名をはずします。気の迷いで依頼してしまった、、という可能性もあるので。