月曜日

田崎さんの集中講義:3年生や4年生もかなりいたらしいが、この集中講義が「典型的」と勘違いしては困る。おそらく、僕が今までうけてきた集中講義や僕がしてきた集中講義とはまったく違う次元にある。とくに集中講義を実際にしている側からみると、今回の講義に要する時間(努力)の量は半端でないことがよくわかる。勿論、田崎さんほどの能力のある人が、ちゃんとした時間をかけているからこそ、かのような講義になったのだと思う。僕自身の最近の集中講義は、経験を積んできたおかげで、だんだん「まし」になってきたと思っていたが、(集中)講義構成上において、わかりやすい「先の目標」ができた。

学問的には、ハバード模型で平坦バンドでの強磁性の出現までは、なんとか自分の中にとりこんだつもり。(つまり、僕がそこまで自分で再構成しろ、、といわれると、おたおたしながら、困ったときには文献読みながら、何とかできそうな気がする。)[もちろん、全く「ど素人」な僕がそういう気になるようになったのは講義のおかげである。また、出来た話を自分で再構成するのは、自分で何かつくるより遥かに簡単。] だが、その次から、式が浮き始めてしまった。(全部をねちこく聞き倒そうか、、とも思ったけれど、主催責任者ゆえに時間が気になってしまった。それでも講義時間は1時開始で7時半に終了である。講義の体裁をとっている以上、9時過ぎまでやるわけにいかず、最後を流してしまった。勿体なかったのかもしれない。非平坦バンド以降の話が自分の中にとりこめていないので、今回は、きっと夢にはでてこない、、気がする。

ところで、こういう講義を3年生や4年生の前半に聞いて、愚直な質問をしまくって、その答えを教員から聞く機会があると、自然と、ミクロ・マクロ連関を探る研究に興味を持つ気がする。数理物理がどうとか、計算機を使うのがどうとか、、という方法論の次元ではなく、自然の提示する現象たちを理解することの躍動感を味わえると思う。うーん、田崎さんの集中講義は、駒場では、今年限りなんだが、本郷、東工大とかをまわして毎年(あるいは、2年に1回でも)どこかでやってもらうことを考えるべきではないのかなぁ。[とある2年生が、来年もきっとあるだろうから、今年は(正規の講義をさぼっては)いかない、、と書いてあるBlog をみてしまったので。。。]