月曜日

朝の電車で、卒研論文を考える。どうせ公開するならちゃんとしたいので、はまりはじめている。もうちょっと主張ができるな。。文献もあれこれ読まないといけないし、公開は少し遅れるかな。

御茶ノ水の駅におりた瞬間、なぜか、揺らぐフロントの方針を唐突にかんがえはじめた。まだ、s-FKPP で計算してなかったのだが、論文として公開するなら、そこまでいかないと意味がない。難しいと思っていた論点が急速にみえはじめ、本郷まで歩いている途中でだいたいの方針がみえた。で、今日のあちこちの間につめた。間違いなく、計算できる。

朝、竹内さんの修論審査。30分発表、70分議論。審査がもめたわけではない。純粋な議論が長引いた。修論には(反対意見としての)コメントがたくさんあるものの、一般的には非常によくかけていたし、研究もよかった。議論も有意義だった。

午後の東工大は、最初の発表の途中から。強い動機があったわけではない。最近、確率過程をいじっているので、雰囲気になじみたい、、という単純な理由だった。が、なかなか即効性がある刺激があった。

最後の原さんの講演は、臨界次元が8、相関長の発散の指数が1/4 の統計力学モデルの平均場の厳密解析だった。え、この臨界次元とこの発散の指数は、(日本では)宮崎さんと僕らしか反応できない例のやつではないか。。どういうことなのか、あれこれ聞く。が、なかなか頭にはすんなり入らない。関連があるかどうかはわからないし、ガラスの場合には、時間で区切ったときにできるクラスターなので様相は違うが、見ておくべきだと思った。

そのひとつ前のはまなさん(数学者)の講演では、単純ランダムウォークのとある統計的性質を淡々とのべられていたので、定義も簡単だし、20パーセントの集中で、残りの80パーセントは頭の中でフロントをやっていた。が、突然、目前に、pi^2/(log n)^2 という数字がでる。へ、、これは、例のやつではないか。なんのことか、、と150%の集中に切りかえて、どういう対応があるのを必死で考えながら聞く。しばらくすると、1/(log n)^3 も黒板にかかれている。その係数をきめるのに、発散がでてくるのでうんたらかんたらいっている。。。おい、おい。どういう対応があるのがわからないまま講演はおわったが、質問をして、文献を聞いた。

吉田さんのrandom environment 中の分岐過程の講演は、実は、一番関係あるかな、、とあらかじめ思っていたのだが、なんか色々想像と違う。分岐過程にピントがあっていないせいかもしれないが、最後に提示された「定理」は感覚的にはおかしい。質問をしたら、極限のとりかたで、うんたらかんたらあるらしい、、。

笹本さんは、多重核生成成長をTASEP にマップして解析する話で、講演をききながら、たぶん直感的にはこんな対応だろうかな、、と思って、確認の質問をしたらあっていたので単純にうれしかった。KPZ クラスの性質の話は、もう刺激が薄れてきたかな。。

楽しかった。。こんな日が月に一回くらいあればいい。