木曜日

最近、9時から事務書類をいじることが多い。なんかもったいないような気もするが、リズムは悪くない。事務棟にいってひとつ提出して、もうひとつの指示をうける。

午後セミナー。ささ研のメンバーが4人まで減ったので、定例セミナーの形式をかえる。しばらく、月一回のわりあいで、「入門講義」をメンバーがすることにした。原則は、論文のintroduction のさらに一歩前あたりのことを整理整頓して講義すること。僕らも、講義をするなかで学んできたことが多くあるし、プラスの何かがあるだろう、、という淡い期待のもとで、とりあえずやってみよう、ということではじめた。

一回目は、みやまくん。途中でつまった箇所はあったが、それはたいした問題ではない。(あとで勉強しなおせばいい。)全体としては、よく構成されていて、感心した。M1 の人たちだけでなく僕らも勉強になる部分もあったし、きちんと議論にもなった。

書類をしあげて、会議にでて、夕食をとって、諸々。積極的に読みたいわけではないが、目だけは通しておかないといけない論文たちが指数関数的に増えている。(仕方ないし、嬉しいことではあるけれど。)そのひとつで、ついに、rotating optical tweezers で、 FDR violation を実験で測定されはじめた。(3年前に「ここからでるだろう」と予想したところからちゃんとでた。多体系ももうすぐだな。)

お、定常系でのHarada-Sasaの検証か...とみたら、引用から避けられている。かわりに引用してある論文は、Hatano-Sasa + Harada-Sasa を考えるのが主眼だったはず*1で、それは(僕にとってはあたりまえだけど)、一般的にはそういう考察の試みだけでも意味が有るかな、、(結果は弱いけど)、、くらいだったはずで、violation を測定量で書く母屋は、Harada-Sasa だから、母屋をぬいてはいけないな。これは問題なので、手紙をかいておくっておこう。(著者のひとりとは)statphys で会うのは確実だし。[かわりに、Hayashi-Sasa の有効温度と相補的な関係として、こういうviolation があるよ、、という形で、Hayashi-Sasa を引用しているけれど、それはそれ。]

*1:気になったので確認した。論文の表現としては、そこが主眼とは書かれていなかった。Hatano-Sasa の延長上での FDR を提案していて、そこからviolation をかいている。ちょっと関係するのがHarada-Sasa にあるよ、、という控えめな書き方だった。しかし、violation の表現としてもっとも明示的なものが出版されているのだから、客観的には、violation の別表現の導出という位置づけになると思う。