火曜日

昨日、今日と本郷で研究会。苦しい日程での参加だったけど、全般的には面白かったし、学んだことが多数あった。

講演では、(おそらく有名なんだろう)樋口さんの話を始めて聞いて、驚いた。細胞中の○○個のタンパクの運動をモニターできているなんて!いや、これはまた理論家が後追いになるのでは....。適切な問題を早急(といっても1年くらい)に考えるべきではないか。

議論では、寺前さん、原田さん、石原さん、から自分たちの研究に直接関連する有用なことを教わった。1,2ヶ月の範囲で影響を受けるレクチャーだったので大変ありがたい。こういう機会をもう少しだけ増やさないといけないのかもしれない。(寺前さんには、もう少し勉強して、こちらから学びにいこうと思っていたのだけど、研究会にきてくれて一挙に色々なことを学べた。石原さんは同じ建物にいるけれどなかなか普段雑談する機会もとれないからなぁ。。)

また、原田さんが喋ったHarada-Sasaの評判が大変よく、香港や台湾からの参加者もフェリックス(Ritort)もこの関係式についての質問が非常に多かった。(フェリックスは PNAS論文「experimental verification of Hatano-Sasa's relation」の著者でもあって、KNST の結果を著者以外で一番最初に聞いた人でもある。「お前は、Hatano-Sasa, Harada-Sasa, KNST すでに三つもいい仕事をしているのは素晴らしいよ。」といわれたのは社交辞令的要素があるとはいえ嬉しい。)

僕の講演はダメ。明らかな論理飛躍をいれてしまっていた。いや、日曜日にスライドをみながら、ここにこの話をいれよう、、と思った時間帯があったのに、それがスライドに反映されてなくて、喋りではちゃんと飛ばしてしまっていて、結局、そこがネックになって筋が通らなくなっていた。準備における集中力の欠如といえばそうだ。ありがたかったのは、多くの人がその点をあとで明示的に指摘してくれたことで、補足できた人もいる。

研究会後は、小松さん、中原さん、山口さん、勝木さんと地震研の波多野研究室へいって「レオメーター」をみせてもらう。なるほど、なるほど、、。うまく使いこなせれば、素晴らしい(そして不可欠な)道具になるなぁ。実験上の問題もなんとなくはわかった。理論的には、さて、どこからどうやればいいだろうか...。

さがわさんと話をしていて、2年前の卒研でやったピンポイント的に面白い話を木村さんに仕上げてもらったのをやはり論文にしておくべきだ、、、と強く思った。といっても、いつ時間をとればいいのか全く見当もつかないけれど。[さがわさんの話は、ずっと前にここにも書いたとおり、 preprint がでてすぐにコメントを送った。僕のそのコメントと査読者のコメントが同じで(注:僕は査読者ではない)、その版では論文を通してくれなかったらしいのだが、主張を弱めてそれでも意味のある形に持ち込んでPRL に掲載されたらしかった。(気がつかなかった。)関係はあるけれど、、やはり主論点が違うよ、、とここで書いても仕方ない。]