金曜日

とある分野の有名な式(=論文では説明なしでパッと書かれる)がでないという。うーむ、説明を聞くと確かにでない。時間もおしてきたので、たくさんあるレビューをあれこれみてみることにした。は? そこに関して、誰もが同じ説明をしている。。写したわけでないだろうが、みんな同じ思考回路をもっているのか?大変不思議だ。本当に理解して書いてんのか?? と。。自分たちが出せないことを棚にあげて、いらだってきた。

学部レベルでも、統計力学の本の説明は全く嫌になる。多くの著者が考えなしに、古典を移しているようにみえる。[それもまともならいいけど、Ehrenfest, Tolman はやはり黎明時代の本だから、多々問題があるのにそれをうつしても...。で、現代的雰囲気に加えようとするとあさってを向いたりする...。]こういうのは文化として研究の基盤をつくるから、非常によろしくない。統計力学なんて誰も興味をもたなくなる。(あ、来年度に田崎さんの本がでるから、大きく変わることになると思う。)

ぶつぶついいながら、結局レビューを捨てて、自分たちで出すことにした。大体の方針は理解してきた。あと2,3点クリアーにならないのでもう少し。万が一、僕がこの分野の解説を書く機会があれば、このあたりは全面改訂だな。