火曜日

昨夜、ピントがあったように思ったことをノートにペンで書く。うーん、何だか腑に落ちない。まだ、はずしている。うたた寝*1を一回したあとで、やっとポイントが見えた。

ジャミングの問題では、mechanical な側面とkinematical( or geometrical )な側面を分けるのが核心のひとつだ。いくつかの問題で、harmonic potentialとHertz potential の差異については、すでに十分に議論されているが、このpotential 依存の部分はmechanical part である。ところが、例えば、jamming point は、純粋にkinematical (almost geometerial)なのは、自明に近い。(証明は知らない。)今、こんがらがっていたのは、両者の区別が不十分だからだ。

これが見えた瞬間に、やっと高速回転モードが立ち上がった*2。現時点での論点とこれからすべきことが完全にわかった。

もともと、僕たちは、k-core 類推からこの問題に入っている。ライデンのカフェで書いた絵は完全にkinematical な描像だった。実際の振る舞いは、当然、mechanical なわけで、軌道の上に力学がのっていて、時間尺度は力学に依存する。太田君が「Chicago とTokyo の時間尺度の指数の一致をもっと追及すべきだ、、」と繰り返し主張していたこともこのプロジェクトに大きな影響があったのだけど、今から思えば、それは完全に「偶然の一致」だった。(一致した理由もほぼ抑えた。複雑。)ただし、長さスケールは、kinematics だけで決まっている可能性が高い、、というか、そういう描像にたっている。(これも先行研究とことごとく整合している。)

数値実験で緊急に抑えるのは、kinematic part できまる時間尺度だ。臨界から遠いところでk-core class がみえることを確認したあとで、臨界点近くでそこから有限次元特有の異常緩和が見えるかどうか。(kinematics だけなので)、多分、波多野さんより巨大な系の時間尺度を議論できる。(調和ポテンシャルで波多野さんの追試は僕にはできないのだよなぁ。。)

あ、小林/益川+南部か。(おそらく何度となくチャンスを逸して、もうないかと思われていただろう)南部さんがもらえたのは嬉しい。理由あって(数ヶ月のスパンで)1960年前後の南部さんの論文を読む予定にしていたのだった。

*1:森学会の後もよくうたた寝をしていた。これはHarada-Hayashi-Sasa、そして、Harada-Sasa につながっていった。

*2:この瞬間が何ともいえず楽しい。快感物質が脳内にでまくっているのだろう。