月曜日

講義、僕のリズムが少しましになってきたか。。。

5限の講義は、「全学自由セミナー」を昨年に続いてやっている。今年のテーマは「ゆらぎ」なのだが、2限で田崎さんがやっている現代物理学と内容が今のところかぶっていて、かつ、セミナー参加者の多くは田崎さんの講義も出ている。過度な意識はよくないが、少し考えて、早めの転回に向けはじめた。このセミナー、教科書なし・資料なしで、課題と答えの連鎖を自分たちでつくっていくのを理想形にしている。内容的に少し準備がいるので、今のところ、年度冒頭の課題を消化してきた段階だが、これからの展開が楽しみだ。

2限の講義は、僕がもっとも好きなオンサーガ理論の紹介。90分かけて、ちょうど「最後の鍵アイデア」を出す直前で終わった。この理論の紹介は、僕の解説がもっとも生き生きしていると自負している。来週に完結して、数学的な補足をいれる。つまり、3時間コースにしている。

月曜日の昼食は、田崎さんととっている。今日は、backward equation の出し方を教わった。極めて簡単で自然な出し方なのに、今まで僕は理解していなかった。フェラーに類似の考えを書かれているらしいけれど、多くの本にはない(はず)。後日、文献たちもちゃんとチェックしておこう。

夏に向けてSSTのエンジンをかけはじめよう..という話も。よし、ギブスからだな。論理的には、否定しきれなかった、という意味で残っているけれど、確たる証拠がまだない。算数的には微妙だらけで、まともに向かうのはとっても大変なので、数値実験で抑えよう。2年前の秋にやりかけていたことを再開するだけれど。あと、SSTとlarge deviation との関係も再開して、頭を戻そう。

「K転移発見プロジェクト」は、勝算が大きくなってきた気がする。これで負けたら、神様のいけずかな。結局、交換MC でゆらぎを見るのがもっとも確実だった。先週金曜日のアイデアは悪くないけれど、任意性の除去が難しすぎる。そして、そのアイデアを確かめるためにとった、38 x38, 46 x46 のゆらぎのデータは、特異性に向かってまっしぐら。ただ、平衡化が不安なので、慎重にあれこれ計算している。ひとつの計算時間が(僕にとっては)膨大だが、おそらく、46x 46 までなら、なんとかなりそう。

夕方は、基礎科学科のガイダンス。4年生も応援に来ていて、(打ち合わせたわけではないのに)いい演説をしていた。