月曜日

非平衡統計の講義:途中であった質問にその場で完全解答できず。あ、その問題はいつのときだったか(10年近く前にも)留保して、とどめをさしてなかった。おたおたして、すぐに言えることはいったけれど、宿題にさせてもらった。終わったあとで、質問をした学生と少し検討したら、おそらく正解にたどりついた。その質問とは、「オンサーガー係数に熱力学変数依存性を残したまま、相反性に到達する講義の議論を最後まで続けれるかどうか?」結果は○だった。何が何を決めて、それぞれのプロセスでどの変数依存性が残るのかを丁寧に見ていけば、曇りなく議論できるのだった。やはり、ちゃんと本を書くつもりで整理をしておくべきかもしれない。でも、こういう質問は大変ありがたい。(他大学の4年生だけれど。。)

全学セミナー:水に浮かぶ球に対して、運動方程式をたてよう、、というお題になっている。ともかく出来たところまでやってきたことを紹介してもらう。重力の他に浮力と抵抗力が働くし、水分子が球に及ぼす力も働く、、と1年生が解説してくれる。「水分子が球に及ぼす力とは、それぞれの分子が球に及ぼす力の総計のことですよね?それでいい?」と追及する。一旦、ファイナルアンサー宣言してもらってから、ゆっくり考えていく。このような間違いは決して恥ずかしいことではない。まずは自分で考えて喋ってみて、絶対間違いないところまで戻ってゆっくり考えて、次にすすめる問を考えて、、、を繰り返すことが大事だ。その話題から始まって、90分後には、来週への課題がちゃんと生まれている。今日もきちんとつないでくれる学生がいて、中々によかった。[内心ひやひやだけれど。]