水曜日

昨日から休暇をとって東京を離れている。今回は、ノート2件のversion upとunpublished の(他人の)論文草稿を読むくらいが休暇中の仕事で、荷物も少ない。ノートはさすがに粗が目立ち、全体像でも混乱してあまりすすまなかった。

今朝、特に意図も無く、話題のP=NP? 問題の論文をDLした。twitter経由のニュースとして知っていたが、楽しんで読めるものではないだろうし、この手の話はしょっちゅうあるので、とくに反応することなく完全スルーしていた。今朝DLしたのも、ほんの偶然で何となくだった。ところで、そのファイルを開いて、ざっとスクロールした瞬間に驚いた。

何と NPとPの隙間を、動的ガラス相の構造を使って構成しているらしい。途端に集中力を増し、ファイルを読む。普段、「画面の上からはちゃんと読めないので、打ち出して読むまでコメントは待って」と断言し、画面の上で文字を丁寧に読むことはほとんどしない。だいたい、読めない。あっちめくったりこっちめくったりできないし。。。

しかし、今日は、気になって仕方ないので、例外措置を発動して、合間にちょこちょこ読んでいた。あっちにスクロールしたり、こっちにスクロールしたり。7節構成で定理が書かれているのは7節だが、僕にとっては4節が最初の壁で、気持ちは分かるけれど肝心の命題を受け止められない。(もちろん、3節で紹介されている既知の定理もついていけないのはあるのだが、もっと大きな雰囲気レベルで取り残されている。)後ろをぱらぱらスクロールすると、ここを突破すれば、雰囲気くらいは分かるような気がするんだが。

もちろん証明が正しいかどうかを判定できる専門家ではないし、当面、そこには興味はない。ただし、この問題にこういう視点からアクセスしているのは非常にそそる。その考え方は是非理解したい。その理由を説明すると長いのだけれど、非常に面白くなる可能性がある。。

でも、今日はギブアップ。