土曜日

4日間の研究会が終了。たくさんの論点を学んだ。とまそさんの話は香港でのぱりじ先生の講演と同じだけれど、より精度を上げて聞けた。これは一晩寝たら質問が山のように出てきたので、木曜日も東工大に行きたかったが、京都にいった。

沙川さんの話は、前に京都のセミナーでだいたい理解していて、素晴らしい結果に見えるんだけど、それならもっと刺激が直接伝わってもいいのに、どうも今一皮膚感覚的にしっくりこない。何でだろうなぁ..と考えると、「vividな例」がないからだな。特に、本当に、びゅるりあん+らんだうあー(ベネット)になっているなら、びゅるりあんの部分を具体的な例題でちゃんと見たい。これが追えると、僕も気持よくなる気がする。[だから、そういうコメントをした。]

竹内さんの話は、昨年秋の熊本学会で衝撃を受けたトピックスの完全版。見事としかいいようがないのだけれど、何と言うか、僕の自然イメージに合わない。合わなくたっていいのだけれど、気持ち悪いもんは仕方ないので、そういう気分を正直に吐露しつつ、どうすればその気持ち悪さを解消できるのか、ぶつぶつ言っていた。その日の夜に、「そうだな、とりあえずKS方程式かな。KSがKPZ クラスになる予想 (Yokhot, 1981) が指数を超えて普遍分布までpositive になれば、僕なりのパスが開けるかも。negative になれば僕は気持いいし。」と考えた。[KPZ 方程式 (1986)よりも前に、そんな予想があるのはまぁ色々と..。また、KPZ方程式に対して、MCT近似で動的指数z=3/2を出す解析は 1984 だし...。僕が大学院に入った年が1986なので.... 長い脇道にはいるので以下略。]

笹本さんの話はやっと初めて聞けた。熊本学会では、「KPZ方程式で普遍分布が見えるかどうかだな」と(見えないことを期待しつつ)言っていたのだけれど、実は、その時点は笹本さんは王手をかけていたらしい。筋は何となくわかったけれど、後半はもうちょっとちゃんと聞きたい。また、僕なりの理解をしたいが、これは簡単ではない。。。ところで、技術的には、正則化のところが納得できず、ぶつぶつ言った。後で何人かの方と議論して、納得しかかったが、夜に考えたらやっぱり腑におちない。これは自分のためにもちゃんと確認したい。

ポスターでの岡嶋さん(磯さんグループ)から丁寧にブラックホールでのゆらぎの話を聞いた。これは大変勉強になった。いくつか思うことがあるので、ちょっと考えたい。水野さんや明楽さんとも問題を絞り込むような会話をさせていただいた。....

あぁ、この調子で書いていくと、いつ寝れるか分からんので、もう止める。あといくつか書きたいこともあるけれど、またの機会に。