土曜日

終日、放送大学収録に向けての格闘。ダメだ、難しすぎる。もう逃げ出したくなってきた。何人かの方から、「録画します。」とか「拝見します。」とか...期待のメッセージを頂いているのだが、そもそも皆さんの大前提が違っているのですよ。放送大学なんですが、ラジオです。音だけです。物理なのに、音だけです。画面がないので式も出せないし、図も出せない。「えっ。」と思うでしょ。物理としては始めての試みだそうで、しかも、最初の収録が僕なので、物理でラジオの収録は僕が最初のはずです。勿論、僕は最初から知っていたのだけど、収録10日前になって、分かったことは「絶望的に難しい。」という事実です。ラジオDJ の感じでやればいいか...、と思って構成を組んでいた時間帯もあったのですが、そののりは途中で式が入るところで完全崩壊する。インターネットで気軽に放送ができる時代に、一体どうしたことかと思う。黒板やスライドを使っていいなら、準備はとっくに終わっていただろう。(黒板を使うのがいいと思うなぁ。。)音だけの空間で物理を伝えようとする努力をするのは、解けない問題を何とか切り崩そうというのに似ていて、全く生産的にならない。苦しい。。。