研究分野

僕の研究分野は、研究者人口も少なく、流行の影響が少ない。自分で考えれる自由度があるものの、完全にはずしたところで無意味なことを模索している可能性もある。考えると怖い話だ。理論物理でも、相当数の研究者が共有課題にとりくんでいる分野の代表は、おそらく超ひも理論だろう。 橋本さん*1の日記を読むと、その賑わいぶりがよくわかる。そういうところで、真によい研究をするには、膨大な数の同業者の先をいかないといけないので、並大抵なことではないだろう。しかし、大きな方向性は、集団的にきまってくるので、そのレベルを個人として悩む姿はないように思う。


どちらがいいとか悪いとかではなく、どういう研究をしたいかによるのだろう。研究分野の内容だけでなく、研究者社会の状況と自分の研究者個性の相性も、分野を選択する際には大事なことかもしれない。

*1:現在、駒場の同僚だが、普段会う機会も少ないので、昔の物理数学演習の受講生というイメージがまだ抜けない。