月曜日

Harada-Sasa 論文をめぐってのやりとりで、確かに次の問題がみえてきつつある。おふたりの方とのやりとりがあった。

ひとりは、査読者である。一回きりのやりとりだと肝に銘じて、丁寧にコメントをよみ、丁寧にかえす。コメントに古さを感じる部分はあるが、たしかな教養にうらづけられている。要求の次元が高すぎる気もするが、これは期待の証だとうけとめて、論文には書いていないがわかっている範囲と、あいまいだが何とかなりそうなことと、手付かずだが重要な話を区別しながら論じる。返事を書いていて勉強にもなった。その査読者への返事は、原田さんにバトンをわたす。

もうひとりは、中川さん*1である。レターの内容をほぼ完璧におさえ、その次の可能性について、本質的な質問を連発してきた。この質問は、査読者のそれとは違い、同時代に新しい何かを模索しようとするもので、ピントが完全にあっている。今、目指しているものが近いせいもあるのだろうが、返事を書いていてもうれしくなるし、研究をはやくすすめたくなった。[やりとりの最後で、今週の5つの会議と3つの講義がなければ、今週中にも... なんてことを書いてしまったが、これはいけなかった。会議がいくらあろうと、やりたいことはやるわけで、会議や講義のせいにしていては、心が歪んでくる。]

*1:金子研出身だと勘違いしている人もいるが、蔵本研出身で、院生時代は、たしかに振動子の研究をしていた。僕が助手1年のときのM1だった。