金曜日

Nakamura-Sasa 論文を(中村君が)投稿。全体がそろった2ヶ月前に今日の投稿をきめて、それにむけて推敲を重ねてきた。昨夜が最終チェックだと思っていたが、中村君が論旨展開のマイナーミスをみつけてあわてて何文かを直すことになったりとばたばたしたが、無事に予定どうりにおわってほっとした。PR E 出版スタイルで15ページになった。

外力駆動多体ランジュバン系で相関関数を計算するのだが、計算の核心部分は相互作用がない自明な場合にある。計算しなくても、エントロピー効果だけできまる分布であることはそすぐにわかるが、それをまじめに計算する形式を組む。それをちゃんと組めるとそこから摂動的に粒子間相互作用をいれれる。わずかにはいる相互作用が系の振る舞いを大きくかえて、長距離相関がでてしまうのだが、短距離から長距離まで全てのスケールで相関関数の具体的な形を計算できる。また、相互作用長のある極限では、非平衡であっても1/r^d の長距離相関は消えてしまう。(秋の学会で中村君が喋ったのと少し変更。)これは、田崎さんのDLG系における長距離相関の出方のルール依存性に対応するのだと予想している。この結果に、応答の計算をへて熱力学的考察や相加性原理の検討やらがはいると、さらに実り豊かになっていくが、その第一歩という位置づけである。