火曜日

夏季講義終了。あとは、試験問題をつくって試験をして採点をして、試験監督x 3をすればおしまい。冬学期は10月上旬から。プランクが何をいっているのか、何とかセミナー中に大体理解した。面白い。いつか機会があれば、解説を書いてもいいかもしれない。いや、それをするなら、Einsten の光量子と対比させないと意味がないか。。こちらは、誰もが普通に知っている教科書的なことしかしらないので、夏休みに「神は老獪にして」を読むかな。プランクセミナーに参加していた学生によると、ペーパーバック版がでているそうなので、それを読むのがいいかもしれない。

100年前の偉大な話と比べてしまうと矮小さは否めないが、χ_4 問題に対する僕たちのアプローチがどこまで成長するのか夢想する。非平衡系における協同現象というカテゴリーでは、動的臨界現象、 collective dynamics という、60,70年代の話と算数上は明らかに違う気もするが、到達点の核心部分を言葉で書こうとすると何が違うのか明示的にならない。[(非平衡系の協同現象という点では)80年代は70年代の熟成期で、90年代はない。]言葉遊びをしても仕方ないので、何がどう違うのかを明らかにするためにも、もうちょっとモデル系で色々鍛えないといけない。そのための具体的方針もぼちぼちたてる。

χ_4 問題:論文の来月投稿に向けての予定を組んだ。(いくつかの例外はあるけれど)、院生との連名論文の場合、まず院生に草稿を書いてもらうのを原則にしている。僕が書いてしまえば仕事は速くなるが、それでは院生の経験値があがらない。今回は問題設定までの難しい部分と最後の議論を岩田さんに何度も書いてもらうことにした。すでに構成について2,3回往復している。ただし、解析の部分は既にノートがあるので、それをベースに論文にすればいいだけなので、圧縮能率の検討は僕が速攻でやってしまう。その準備作業をしていたら26時すぎてしまった。(圧縮できそうならやはりレターでだすことにした。今年度末までに公表する分厚いregular paper の1節に今回の計算の丁寧版もいれるのがよかろう。。)