火曜日

研究戦略は大幅な見直しが必要となることがわかったけれど、色々なことを一気に学んだ、という意味で進化したと考えるべきなのだろうか。

収穫のひとつ: おそろしやJacobian、 ということを身をもって味わった。将来、万が一、非平衡の本でも書くことがあって、確率過程の扱いを議論するとき、Onsager-Machlup のaction に Jacobian を無視したらとんでもない人工的な振る舞いが計算されてしまうわかりやすい例題として紹介することにしよう。忘れないうちに、つめと一緒にとどめのノートを書いておくべきだ。

収穫のふたつめ:結局、問題の本質的な部分と関係なかったが、昨日の数値実験の結果はなんとなく面白い。適当な解釈はつけれそうだが、理論的にはまだきちんとはわからない。数値実験のつめをしておいて、理論的なことを考えよう。これも忘れないうちにノートを書いておくべきだ。

後退:岩田さんが春の学会で喋ったことの一部(形式的な経路積分表示)からは、基本的には撤退することになった。ミクロな立場から、χ_4 やガラス転移の問題にどのように接近すべきなのか、白紙に近いくらいわからなくなった。色々な方向はあるけれど、全体的に混迷としていて、方針がしっかりしなくなった。

まずいことに、色々な仕事がたまっていて、じわりじわりとストレスを与えている。研究が快調なら、仕事もリズムよくこなせるのだが、そんなときはほとんどない。