木曜日

Hayashi-Sasa の線形応答review+εがやっとPhysica A で出版されたのだが、それをみたVan Kampen さんからメールが届く。知っている人は少なくなったかもしれないけれど、線形応答の基礎付けができていないことを最初に公に語った人だ。僕らは確率過程ベースで線形応答周辺を整理したので、大変気に入ってくれたようだ。それにくわえて、基礎付けに関する意見について質問をされている。久保さんとの個人的なやりとりのことや教科書による批判に対する反論へのコメントも書かれていて、なんか歴史的なメールをもらった気分になった。永久保存したい。

Van Kampen さんとは8年くらいまえに、お話させていただいた。その当時、たしか76歳といっていたから、今、84歳か?。僕は、当時、非平衡の仕事はしはじめたばかりで、(今のガラス系との距離感のように)まだ初心者モードで動いていた頃だった。それでも、大変気さくに色々な話を伺った。(よっぱらったときに)線形応答の話も聞いたかもしれないが、あまり覚えていない。当時、線形応答の理解はまだ浅かったから、久保さんとのかの有名なやりとりがあったことは知っていても、それについて深く論評できる理解がなかった。