金曜日

Nature に古川さんと田中さんの話がのっていた。古川さんの学会講演を聞いていたので、何がどう学会講演からつけくわわっているのかだけをさっとみただけで打ち出していない。実に鮮やかな仕事で全く文句はないのだが、既視感を覚えていた。どこかにあった気がするのだけど、どこだっけ、、というような。もちろん、先行研究リストは網羅してある感じだし、Nature の評者のチェックがあるので、おそらく僕の何かの勘違いだろうけど、何をみた、、と感じているのか気になっている。

BBBKMR 論文がcond-mat にでている。PRE 出版スタイルで50ページ弱。.... ええと、構造ガラスの動的相関を彼らと違う立場からやるなら、これと対抗しないといけないわけか。しかも、向こうはプロ6人組み。うちだしたけど、まだ見ていない。しかし、僕の言葉で、理論はない、と言い切るつもりに変わりはないし、理論をつくるために、じっくりと別の手から攻めようとしている。今やっているのが、意味のある作業なのかどうか、考えるとおそろしく不安になる。局所的には楽しいのだが。まぁ、そういう状態がすきなのだろう。この数年間はこんなことばっかりだったし。

僕の学会講演の話に対して、新里さん(樺島研D1)が「とつ性はどうなっているのですか?」と質問してくれた。「調べてないけれど、摂動だからむにゃむや... 」と答えたけれど、まだひっかかっている。摂動なので、算数としての意味はともかく、それをひとつの関数だとおもって、とつ性を考えてみるのは、考察としてはありえるかなぁ。形式的には、非平衡度と物理量の関係の制限を与えることになるだろうから、とりあえずみてみてもいいかもしれない。

原田さんと中川さんのreversibility parameter 「しーた」 も気にかかっている。あれ、微妙に定義が違うのだろうと思う。なんとなくのイメージはできてきたので、後は、算数でおせば、正しいパラメータがわかる気がする。まだ紙に書いていないが、この週末あたりに書いてみようか。