土曜日

お、今日は、比較的時間の余裕がある、、と錯覚してしまい、ppt をいじりはじめた。遠めには変わっていないが、細かいところをかなりいじることにした。その作業の途中で、「え?」という(学問的な)緊急事態が発生し、5時間くらい真っ青になって鉛筆で計算をする。何とか事なきを得たか...。で、ppt に戻る。やばい、、時間がなくなってきた。馬鹿なことをやっているなぁ。説明の仕方の検討はまだ不十分だし、やばいぞ。

大学教員は、講義をするのは基本業務のひとつなので、講義の仕方については、色々と考えてきた。とくに最近は意識的に考えている。講義と研究発表は違う面もあるのだが、似た側面も多い。講義の場合、初級編、中級編、上級編とスキルがわかれている。

初級編では、まず構成をしっかり組むことから考える。1回の講義で何を伝えるのか、メッセージをはっきりすること。90分の中の時間割をしっかり組むこと。これは、誰でもができるので、講義をする人全員が意識するべきことだろう。

中級編では、講義を受けている学生の顔、表情、目をみる。どれくらいの人がついてきているのか、どういう風に受け止めているのか、を感じながら(それに応じて説明をかえながら)講義をする。これは、すぐにできるものではない。僕は、やっとコツをつかみつつある。しかし、疲れたり体調が悪いとできなくなるし、新しい科目の場合は(説明をとっさにかえるのが)難しい。

上級編では、細かい隠れた手当てをいれる。それによって、濃淡や強弱のバランスが生えてきて、内容の伝わり方が抜群にましてくる。僕は、まだほとんどできていない。(たまにできると嬉しくなる。)

研究発表の場合にも、これらの分類は概ね妥当のような気がする。僕の場合、研究発表では、初級編をクリアーするのがやっとこさで、中級編にいくのも簡単ではない。それなのに上級編を狙おうとすると、却って失敗する気もする。(細かい手当てをいれようとして失敗すると構成を壊してしまったり。。。うーむ。素直に初級編クリアーあたりで準備すべきか。。)