火曜日

Dresden にいくのだったら、昨年の千葉学会で喋った話を論文にするのは必須なので、ノートをとりだして論文草稿のつもりで書き始める。学会で喋る直前に、一応、学会で喋った程度のtexノートはつくっていた。この話、非常に保守的で、あるクラスのflucatuating hydrodynamics でlarge deviation functional を摂動的に計算しました、、というだけである。線形ゆらぎのSpohn の計算とか特殊なモデルでのイオナラシニオ率いるローマグループの厳密解とかの先行研究があるなかで、(そのモデルのクラスで一般的であるが)カレントに関する2次の摂動で求めただけで、面白みはあまりない。(線形揺らぎに限定しない一般公式をだすのに、ちょっとした技を駆使するので、そのあたりは自明ではないが。物理的に新しいものがあるわけではない。) で、諸事にまぎれてノートのままだった。しかし、イオナラシニオとかSpohn とか、(つまり、fluctuating hydrodynamics でのlarge deviation functional の厳密解と線形ゆらぎをやった人たち)と会うのだから、 名詞代わりに論文にしたい、、という動機が強まった。書いているとなんか面白くおもえてきた。。

excel... よ。折角、朝はやくから大学にいるのに涙が出そうなので、作業を中止してみやまくんを待つことにした。午後の講義後、みやまくんにぱっと対処してもらう。うーん。

で、みやまくんの研究に関係あるかな、、と思う最近のpreprintをDL して、ぱらぱらみていると、え、非平衡系の有効温度の導入で、Hayashi-Sasa だけ引用されている。ほう。あの話、多体系では灰色で、その灰色部分をどう乗り越えないといけないかは頭ではわかっているのだが、難しくておいてある。素朴なアイデアとしてはいいけど、不透明だな、、と思っていたのに、こんなところで気にしてくれるなら嬉しいものだ。(1体系に限定するなら、林さんがさらに最近進展させたし。)