火曜日

朝、ルエルの講義前。たまたま前の席にJulian がいたので、「あの○○の境界条件だけど、何か正当化する根拠ある?」と唐突に聞いた。背景説明一切なしだが、完全に問題が通じた。どういう答えかなと思っていたら、僕が想像していたのと違う路線でたたたーと説明をはじめた。ほー..ほんまか。(僕には何かおかしく思えるな。)と盛り上がったところで、ルエル先生の講義になったので、「じゃぁ、まとあとで。」木曜日16:00過ぎにbooking.

おそろしく詳細なことで、通常のセミナーとかでもくどくどは説明しない箇所である。でも実際にやっている人からすると、気になるところである。そういう現場の話が、普通にさっとできるのは確かにうれしい。滞在型の利点であろう。

で、ルエル先生の講義。うーむ、これ、ひょっとしてずっとintroduction のまま最後までいくスタイルか?一般的なことで質問して意見を聞くのはたぶん誰にとっても有益ではなさそうなので、色々な違和感は飲み込んできて、ともかく詳細の部分を完全に理解しよう、、と構えているのに、一向にはじまらない。あ、Guilio が途中退出してしまった。(講義のあと、ちょっと昨日の続きの話があったのに。。)数学としての現在の到達点を明晰に整理して講義してくれることを期待しているのに、かなり緩い話がずっと続いている。もちろん、全体系をハミルトン系で書いて、非平衡系をつくっていくアイデアの話とか、、意味のある話もちらばってはいるのだけど、そのお話程度なら、別に講義で聞くまでもないわけで.....。先週のクリスの講義が抜群にうまかったので、余計に際立ってしまう。(先週のクリスの講義は、講義のスキルとしても学ぶべき点が多々あった。)

僕は、ルエルの厳密統計力学の業績はほとんど(というか、ほぼ全く)知らないけど、きっとよい仕事をしたのだろう。ルエルの統計力学の本は持っている。(正確には、先輩のを拝借したまま。)70年代前半にでた On the nature of turbulence は一生懸命読んだ。90年代前半にでた一般向けの本(英語、タイトル忘れた)は、楽しく読んだ。しかし、こういう背景なく、この講義だけだと、やっぱり崩壊しているよなぁ。。