土曜日

仮に明日死んでも、"singular perturbation near a MCT transition" という論文はでるだろう、というレベル(version 0) にはなったと思う。いつもその節目のときを超えるをほっとする。ただし、計算のチェックや数値デモの追加で内容が少し変わるかもしれないし、一ヶ月くらいはまだ草稿をいじるだろう。

TO DO が終わったあとで、MCT 方程式の数値積分法を考えていた。いや、文献があるのは知っているのだけど、見るのが面倒だし、まずは自分で考えよう...と。ふたつ動機があって、ひとつは今の論文草稿に関係して美しさを追求するとあと一歩いるなぁ、、という話がでたこと;もうひとつは、実は、学会ではジャミング転移での非線形記憶でだしてしまっている。

日仏の最後でちょろっとしゃべって、宮崎さんやGuilio には「おかしい」と指摘されたことだけど、 MF レベルでも、pure SN 転移 / SN+non-linear memory 転移/ MCT 転移がある連続パラメータでかわっていくという予想をたてている。たとえば、random graph k-core はpure SN転移で、spherical p-spin glass は MCT 転移。(平均場的)ジャミングで本当に pure SN 転移があるかどうか、、というのは太田君がつめている。SN+non-linear memory 転移を示す「もっとも簡単な模型」があるかどうか..は、岩田さんがつめている。僕は、これらの移り変わりを理解する算数を考えている予定になっている。そういう全体像をつかまえれば楽しいでないか。。[春の学会は、稲垣さんの履歴依存jamming 転移を入れて、ジャミング転移が4講演。*1]

これらを説得力高くみせるために、また、自分の理解を確実にするために、常にウラをとってすすみたい。そのために、非線形記憶の入った方程式を数値的におさえる必要がある。松尾さんがやっていたのは何年前だったか。。。そのときは結果を見ていただけで、自分では手を動かしていなかった。というわけで、まず、手始めにアルゴリズムを考え始めたのだ。。おぉ、素晴らしいアイデアが....と思って、清書したら、初歩的なミスがあった。寝よう。

*1:あ、ジャミングシンポもある。そこでは僕は、19世紀の話、1990年までの話、2000年以降の話 part I, part II くらいにカテゴリー分けして、問題の整理に重点を置く予定。