土曜日

僕待ちの状態になっている諸々の件、もうしばらく待ってください。

と、断りをいれて、査読書たちも先延ばしにして、ともかく、自分の学会発表(一般講演分)について時間をとる。ここいらではっきりしないと気分が落ち着かないから。。

問題は明確である。ジャミング系の緩和実験では、unjam 側はjam 側より緩和がのびる。そのとき、(たぶん)VF-type regime と power-law regime があるが、べき領域においてでもjam 側より指数が大きい。以上は有限次元数値実験の事実だし、それを理論的にきっちりやっつけるのは太田君がやっている。[完全解答まで少し時間がかかるだろうけれど、非常にいい筋だと思っている。]僕の講演では、べき領域での指数の違いが「非線形記憶効果」によるものと仮定して、可能性を分類する試みについて話す。よりspecific には、SN分岐とMCT分岐を連続パラメータでつないだ模型で分岐パタンの分類を行う。11月と1月にそれぞれざざっとした計算はしているが、それぞれ結果が違っていたし、デリケートなことがいくつかあるので、ともかく慎重に計算しようという練習問題である。

ジャミングと関係ないレベルで模型の振る舞いを抑えるのは多分できて、MCT と elementary SN がどうつながっているのかは見えてきた。... しかし、これとジャミングの関係はすっきりしない。11月に日仏の最後で喋ったのは勇み足の可能性が高い。一応、こじつけ解釈は可能だけれど、クリスタルクリアーではないなぁ。。でも、この問題はこれくらいでいいような気がする。分類は大事だけれど、実際を見ながら分類をすすめるのがいいだろうから。

夜、クリスチャン=マースさんのメールに返事するために、彼らの論文を真面目に読む。色々と混乱したが、多分理解した。見事だ。5年前に林さんと予想をたてて何度も白板に式を書いて、出来なかったことそのまんまを綺麗にやっている。(最近では、Harada-Sasa の別導出の試みとして、2007年6月に、途中までほぼ同じ路線でやっていて最後に混乱してしまった。)悔しい。僕の算数の力が足らなかったようだ。。

さてと...しかし、そうなると「その次」を打てる気がする。当時に描いたことをもう一度思い出そう。Hatano-Sasa, Komatsu-Nakagawa, KNST と絡むのは間違いない。(クリスチャンさんたちもそういっているけれど、ここは僕の牙城だからねぇ。)