月曜日

着替え服をもってきて大掃除。今日は、まず第一に、大量のゴミを部屋の外に出す。これは1年か1年半か(最悪)2年に一度くらいでやっている。この時点で相当に疲れたが、今年は今までと違う。16号館に引っ越しして以来、11年間触ってなくて埃まみれになっている棚を整理することを決意していた。そこにスペースを作って机の上に山積みになっている論文を収納することを考えているのだ。OHP の類は片っ端から捨てていくが、つい、ちらちら見てしまう。

ほう、面白い。特に、2000年12月に京大人環でやったセミナーpartII ー砂の記憶の理解を目指して- は、中々よい着眼があるではないか。(忘れていた。)最近の研究課題のひとつになっている「操作速度に応じて到達できる状態」についてもラフに議論している。しかし、悲しいかな、1990年代のパリの話を全く知らないままだ。(そのとき参照していた資料も出てきたが、スピングラスから派生した論文はゼロ。)従って、のんびり追求していこうとする段階で、理論的深みは全くない。90年代にはスピングラス動力学経由で先端的理論研究が一杯でていることを考えると、今から客観的にみると余にも牧歌的だった。

ちなみに、このときの京大人環セミナーPart I は、Hatano-Sasa のお披露目だった。オンサーガーから入って、揺らぎの定理とJarzayski等式を説明し、第2法則の拡張を介してOono-Paniconi 路線を確率過程模型で実現する。素晴らしいね、8年前だぜ。これは今から客観的にみても先端的だ。例えば、2000年12月にパリでセミナーをしても恥ずかしくない。

これらのOHP も含めて全部捨てた。どのセミナーも、論文に書かれていない「プラスα」が面白い。(自分が過去の自分の作品を見ていっているだけなのでたいした意味はないが。)

明日もたくさん捨てる。