日曜日

Iwata-Sasa 論文の最終節に手をいれて、Ohta-Sasa 論文に入る。これは1年前の学会で太田君がしゃべって、(早川さん主催の)秋の会議や(樺島さん主催の)春の勉強会でもしゃべらせてもらっているのだけど、実は、詳細はずっと変化していて、今の結果になったのは6月頃らしい。ランダムグラフ上のランダム磁場のIsing動力学に対して、spinodal line の端点附近の力学系の標準形を求めて、そこから変てこな臨界現象を明晰にしよう、、というのは1年前から同じだけど、定量的には、例えば、指数だけでなく、転移点も1パーセントの精度で一致するようになっている。(厳密になっているのでないか、、とも思うけれど、太田君は近似でしょう、、といっている。。じゃぁ、なんでこんなに一致するのか?)

僕がもたもたしていて、論文としての最終版に中々もってこれてないのを何とか頑張ってつめている。大まかな流れはずっと聞いていたのだけど、論旨を完全につめようとすると、どうも色々ひっかかる。やっと見えてきたけれど、あと一歩。

おたくっぽい問題だけれど、quenched disorder が入っているのに、dynamical replica のような手法ではない。(実際、この問題にdynamical replica からアクセスしている研究はある。)まだ発見論的な議論が入っていて、方法論レベルで普遍化することはできないけれど、面白い空気があるように思う。