火曜日

朝の電車で、昨日気になったことを整理。要するに、個別運動と集団運動の差だな。わかりやすい例だと、そうか、「クリープ運動」と「集団クリープ運動」みたいなものか。後者の例は、あれとかそれだろうけれど、そういう名前はついてなかったっけ、というあたりで大学に着く。

定期試験の監督に行く前に、昨日、加藤さんに教えて頂いた「超伝導状態での活性化過程による異常流」のFisher-Fisher-Huse 論文を落とす。vortex glass だが、まさに今問題になっている機構を議論している。(元は、Langer-Fisher 機構)これは被引用数が1000を超えているのだが、それに関する最近の話をついでに見てみる。あぁ? 「集団クリープ運動」だと??。先週のPNAS ではないか。ざっと見た感じ、真に新しいことがあるようには見えないが、定量的にやっている。

そういうのもあって、「流れる固体」関連では、1) 外力でひずんだ状態が実現し、2)Langer-Fisher 機構が働いて、ひずんだ状態が不安定になって、かつ、3) 巨視流ができない -- という方が面白い気がしてきた。例はつくれる(し、現実性もそれなりにある)。で、実際、どういう状態になっているかというと、想像はできるが奇妙であろう。ここに焦点をあてて、議論を早急にまとめよう、という気になっている。勿論、今の時点では、間違っている可能性もあるわけだけど。

そんなことを定期試験監督中に考えていた。

午後、卒研partII, 論文の打ち合わせ;夕方、会議。先週木曜日の会議に立ち上がった小心者モードが当たっている気がしてきて、非常にまずい。(そう思うことも小心物なんだろうけれど。)[これとは別件で、次年度学科長になる可能性が20パーセントくらいはあるかもとびくびくしていたけれど、次点でやれやれ。そのうちにやらないといけないのは仕方ないにしても。]