水曜日

予定していた数時間仕事が無事に数時間で終わったので、スライドをつくる。とりあえず全て書いた。後はちょこちょこ手入れして、6月末に主催者に送ればいい。この会議は7月26日からなので、ピントずれの気分もする。まぁ、早めに準備が終わって悪いことはないけれど。

その後は論文読み。わからないところを著者に問い合わせたり。後半は、昨日DLした、ふろーれんとれんかの2部作 - 融解動力学とガラス転移 - 。僕たちにとっても1次転移動力学の臨界性については、main topics のひとつだったけれど、これだけ生き生きと書かれると、素直に「やられました」というべきだろう。2年前にあと一歩の踏み込みをすべきだった。さらにより難しいガラス転移そのものへの別ルートからのアクセスは、まだ精読途中だけれど、いい線をいっている気がする。ゴールそのものではないけれど。

カオス発見前夜を思い出すと、ひとつの道はKAM 崩壊の道を明示することである。可積分系がぎりぎり壊れるところの規則を見抜くことは人間ができることのひとつだ。そこを介して奥にあって到達できない世界を浮き彫りにする。

関連して、昨夜は、Kanda-3を触っていた。これ、特殊なdimer tiling になっているのがすぐにわかるので、その変てこなdimer 世界で遊んでいた。(dimer tiling なんて知ったのは昨年なので素人だけどな。)それで、標準的なdimer tiling は可積分世界であるけれど、そういうのは模型の変更で壊れるはずで、Kanda-3も...どうなっているんだろう。