金曜日

4月模型のノートversion3。予定表をを見ると、8月中旬ノート完成、9月中旬論文投稿が最速パタンか。香港会議に向けて気分はあがってきた。1週間前は、香港でのポスターは4月模型と5月模型の両方を展示しようと思ったが、4月模型だけに焦点をあてようか、と思いなおしたり。この週末に原案をつくる。(7月下旬のソールは5月模型だけの40分+10分講演でもうスライドができている。)

van Enter さんに教えてもらった論文たちを読もうとしている。ちょうど準結晶がでたあとくらいに数学っぽい研究者が色々な可能性を模索している。例えば、ルエルの「乱流結晶」とか。。(はは、先日の研究室セミナー(小林プロジェクト)での会話を思い出す。)まだ消化できていないけれど、そうなんだ、5月模型の動機は、その乱流結晶だったかもしれない。

4月模型では、ブラッグピークがたつ状態へ相転移する。パタンはこんな感じ。(密度を増やすと左から右に相転移する。何と最密充填の98パーセントで転移する。)秩序相はその意味で結晶であり、対称性の破れで尽きているのでつまらないかなぁ、、とより過激な方向を4月末に考え始めてしまったのだった。しかし、最密充填ではブラッグピークと連続スペクトルが共存しているので、それって普通でない。「乱れた結晶」だな。数学的に変態結晶を分類しようとした80年ー90年の論文の多くはDLできず、まだタイトルだけしかみていない。おそらく、誰もが思いつくことは大体その時期に考え尽くされているだろう。ただし、どんな問題でもそうだが、表面的にすぐに想像できることを超えた先にいけるかどうかが問題である。まずは、そういう変態を明示的に提示して、その平衡・動的・非平衡・実験を議論するというからだが、80年代はそういう展開に至らずに終わったみたい。何となく気分が上向きになってきた。やはりノートの更新は大事だ。