土曜日

朝、発表スライドの構成を変える。昼、歩き出す方向を決めて、目的もなく歩く。昼ごはんは、最初に遭遇する店と決める。(たとえ、それが日本レストランでも、むちゃくちゃ高くても、ファーストフードでも。)幸いなことに、イタリアンだったので、カルボナーラを食べる。公園を横切り、博物館にいって、足がぱんぱんに疲れたので、最寄りの地下鉄の駅にいって帰ってくる。ホテル近くをうろうろすると、セブン=イレブンはあるし、周りのレストランの雰囲気はわかった。

ホテルに帰ると疲れたのか、少し横になっていたら寝てしまった。と、くりすちゃんから電話。。。「夕食は一緒にどうだ。」最初、寝ぼけていて、夢を見ている感じになって、おたおたする。しばらくして、正気になって、夕食にいく。会うなり、「ビッグニュースがある」と。

C:お前たちの公式をマルコフジャンププロセスで言えたぞ。エントロピー生成がエスケープレートに変わるんだ。

S:いや、それは付録F に書いてある。(し、ワイン飲みながら、マルコフでもOKでエスケープレートに変わるといったのになぁ。。: 心の声)

C:え、付録...。付録は見てない。そうなのか、お前らはもう知っているのか。でも、どうやって出したんだ。

S:同じ方法。線形代数になる分簡単かな。

C:ほう。でも、全く計算いらないんだ。

S:計算いらない....って。でも、例えば、Donsker-Varadhan かなんかは前提にするのか?

C: そうだ。Donsker-Varadhan から全く計算せずに自然にでる。

S: へぇー。(まじかよ。心の声)それが昨日からやりたかったことなんだど。。(ちくちょう、終わったのか。。:心の声)

レストランで、説明するクリスチャン。ぼくが常に持っている紙がなくなるや、ウエイターに、「ペンでかける紙をくれ。」ウエイターはノートを1冊もってくる。説明はあわてすぎで、こちらの知識がないのに、いきなり結果を書こうとする。(それがすらすら分かるなら僕らがやっているって。)でも、少し丁寧に書いてもらうと、筋はフォローできた。昨日からなんとなく見えそうに思っていたことのまんまだった。彼は、凄く興奮していて、「これこそがthermodynamic formula だ」。しかし、無茶綺麗だな。来週で、次の手を真剣に考えないといけない。

で、話は、steady state thermodynamics へ。これは、勿論、こちらの方が経験は長いので、余裕をもって話をしていると、

C:「いや、○○というクラスがあるんだ」

S: 「え。それは知らない。そんなこと論文に書いてあったっけ?」

C: 「まだだ。まだ、プレリミナリーだし。2月に会うときには...」

S: 「僕にとっては、そっちの方がもっとビッグニュースだな。。」

という話から、雑談を挟みながら、非平衡一般の話をあれこれしているうちに、

C: 「実は、○○が○○してくる...」

S: 「えぇー。。。。それ、今日の中でもっともビッグなニュースなんだけど...」

というわけで、びっぐ、びっがー、びっげすとなニュースを聞いて、落ち着かなくなってきた。やれることをやろう。