日曜日

朝の新幹線で、依頼原稿(査読付き)にとりかかる。"large deviation について統計力学として何を問題にすべきか"という論点整理をするのが主題である。午後の空いている時間もあわせてプロットを書いてみたが、分量の加減がわからない。サンプルを見ようとしたがうまく見えない。ぐえぇーー。とりあえ目分量で予想して、明日から書き始めようか。

自分たちの仕事の紹介も論文とは全く違う版にする。バイアスアンサンブルを出発点にして、それが操作的に構成できれば「まれなゆらぎ」の統計が分かることを見せて、バイアスアンサンブルの作り方を考えるという方向でまっすぐに向かって変分原理をさっと導出して、操作との関連をいう。(マルコフ鎖でみせる。)これがもっとも素直に見える。

そこのメインで触れる問題提起は意義があると自分では思う。論文ではみたことがないが重要な点を指摘する予定にしている。(そのための解決編(その1)も別の論文としてすぐに投稿できればいいのだけど。)

数理科学に解説書くのと「のり」は似ているかな。読者対象は専門家だけど。

今回の論点整理には入れられないが、まれなゆらぎの統計やバイアスアンサンブルについてはそろそろまとまって勉強しないといけないなぁ。(論文はいくつか見ている。)いくつかの方法があって、生物物理で有用?なこともあって計算機実験では結構使われている。僕たちが考えているのは、その実験版につながるはずだけど、それらの計算機実験との利点なども抑えたい。

あ、小貫さんの退官記念講演会とパーティーがあって京都にきている。明日からの研究会もいる。(お目当てもある。)磯部さんに粉統計で僕が興味を抱くことを教えてもらったり、吉野さんに「1RSB 綺麗でしょう?」と自慢をしてみたり。