木曜

現地09/12(水)分

カプリ島にきて夕食が遅くまであり、朝早く目が覚めるという循環のままなので、疲れがたまっている。今日の夕食は、隣村で用意されており、バスでの移動なので、パスすることにした。そしたら、夜の10時に寝れるし。(実際、ひとりで夕食をとって、10時にねた。5時起きなので7時間睡眠!)午後は自由時間なので、バスで洞窟にいこうかとも思ったけれど、結局、リフトで山の頂上に登っただけにして、ホテルに戻る。「150語以内で、一般向けのサマリーを書け」というメッセージを昨夜のメールに見つけたので、挑戦してみた。言葉は日本語も英語も全くダメなので、自分の限界がよくわかる。書くだけ書いて、時間をおいて推敲して、朝起きてから送った。研究分野の中では異端中の異端だが、テーマ自体は分かりやすいので、どうかなぁ。僕ができることはしたのでおしまい。

研究会3日目:うどの講演から。この1年で3回目。彼は基本前半は同じで後半の紹介部分を入れ替えている方針でやっている。その後半の最後の話を僕は知らなかったので、それについて簡単なやりとり。ふーん。理論的には日本某所の結果が深いが、外からみたらテーマがかぶってみえるかもしれない。彼はいつも実験をつけて、うまくデモして、綺麗な論文を書くからなぁ。というので、少し、日本とやりとり。。そのうどの講演、色々な研究のdriving force は、大体、日本の結果になっている。ちゃんと引用してプレゼンしてくれれば、ありがたいことだろう。(名前がでた40歳以下の日本人研究者は5人。こんなのもあるよーという補足引用でなく、どれも正面から研究をとりあげる形で。)あと数人の名前が3年以内に足されたらいいし、そうなる状況に近づいていると思う。

しかし、彼の話、理論的には質的に新しいことはない。彼の言葉でいうstochastic entropy による諸々の整理を僕のノートで書いたのは2001年ごろだったが、そういう書き換えは自明だと思っていたし、論文にすることなど1パーセントも考えてなかった。その頃は、熱伝導系で非自明な非平衡効果をみようとする無謀なプロジェクトをやっていて、頭がやばくなる寸前までいっていた。自分の理解したいことを何とかして暴いていくのが研究の醍醐味だと思っていたから、そうでない話を論文にするのりはなかった。僕は途中で意図的に自分のモードを変えたので、変えたあとなら論文にしたかもしれない。今だったら、時間とのかねないで、時間が見つかれば論文にするかな。(優先順位として論文を書くのは教育や学内業務より下においている。その境界条件のもとで、論文を公表している。)