金曜日

研究会4日目(09/13 木曜日)の分:ほるへの講演。この1年で6回目って、どの日本人というか研究室メンバーの発表よりも聞く回数が多い。いくら何でもバブルすぎる。で、今回は構成も変えてきたし、新しい内容が後半で用意されていた。僕は、ほるへの講演を聞くと落ち込む。嗜好が似ているくせに、非常にうまく問題設定をしてすーと先に行こうとする様に僕はあこがれているのに自分ではできないからかな。今回足してきたのも、いかにもほるへらしい。

こうやって書くと、非平衡統計の会に見えるが、実は招待講演の半分と一般講演の8割は量子系(量子ゆらぎ、めそ、ワイアー...)である。普段ほとんど聞かない話を集中的に聞いている。ま、それはそれで勉強になるし...と思うけど、夕方のついていけない話では、つい、うとうとしてしまった。一番前の正面だから目立つなぁ。。6月のじりお島のときは、組織委員周辺は粉/ガラス/力学系なので、非平衡以外の話でも僕の背景と離れていないのでついていけない話はなかった。そういう意味ではだいぶ違うが、研究課題はいつ替わるか分からず、チャンスが待っているかもしれない。

例えば、ガラスと粉体の研究会(日仏)でフランス側からの指名でメンバーにいれてくれたのが2005年だが、そのとき僕は非平衡しか喋れないし、ガラスは全くのど素人。(今も素人だが、あの頃は RFOT という言葉すら知らなかった。)それでも躍動感と感じた。その影響で重心がガラスに少しづつシフトすることになった。直接的にのめりこむきっかけは、数年前にBiroli-Mezard 模型を知ったからだけど。 (ピュアなガラスの存在を統計力学で考える、というのは、できたら面白いなぁ..と、若いときに素朴に思っていたが手も足もでない課題だった。それに王手がかかっている気がして...。いや、全く無謀なチャレンジで今までに膨大な時間を使っているが、本当に先があるのかどうか今でも分からない。でも、僕自身は凄く面白いと思ってやっている。)