日曜日

次の土曜日の日独会議での講演の準備:Pure glass in finite dimensions という 日韓会議の講演と同じタイトルだが、イントロを全面改訂した。構成の方針はときどき考えていたので、それに沿って実際にスライドをつくるだけだった。しかし、どうも作業が遅いなぁ。多分、あまりにも原始的にやりすぎているからだろうからで、技を学べばいいのだろうけど、短期的にはそのままでいいや、、で結局積分ではだいぶ時間を損している。イントロは非常に気持ちよくなったと思う。あとは講演時間にあわせて全体のバランスを調整して、見栄えを少しよくするのをちょこちょこすればぎりぎり間に合うか。会議にはガラス関係者はおそらくいないし、日独は非線形グループが主体でつないできたこともあるので、カオス -> 空間カオス -> (ルエルの)乱流結晶 と展開して、それを特徴づけるためのオーバーラップを導入して、1-RSB -> ランダムグラフ格子模型 -> RFOT にきて 有限次元が未解決で、それはルエルの乱流結晶をつくるのと同じ、という風にした。論文ではルエルを引用しなかったが、引用すべきだったかな、、と後悔している。論文を書いているときに頭をよぎったが、流れ的に入れる場所がなかったのと、理想ガラスをつくる問題からするとルエルの提案は定義を書いているに過ぎないのを理由に引用しなかった。しかし、1982年の段階で明示的に定義を書いているのはやはり素晴らしいというべきかもしれない。(ルエルはルエルでガラス業界の論文は全く引用していないけど。)イントロはいいんだが、メインパートがなぁ。。1年前から進化なし、というのは悲しい。論文が掲載されたのが10月だし、ほとんどの人はまだその論文を知らないだろうから、最新の研究結果の紹介にはなるだろうが、、、このままで残るようなものでもないから、何とかしたい。。

夜は水曜日の講演スライドをやっと一通りつくった。たしか、日曜日の夜から作り始めたので、ちょうど1週間か。まだ研究室内で発表するレベルの殴り書きだが、水曜日はこれでいこう。しかし、これはまだ学問的に跳んでいないので迫力不足だなぁ。(今のところ研究成果は伊丹くんによるもので、僕はそれをつぶして数値実験しただけ。これはちょっと情けない。寝る前に鉛筆もってみたが、ダメだった。)↑のガラスの話は、まだ不満だとはいえ、明らかな「跳び」があるからなぁ。