土曜日

余裕がない毎日を過ごしている。そのせいで日記もとんだ。先週までにする予定だったことは、1件の大物を除いて終了。今週までにしたかったことは2件の大物と軽い1件を除いて終了。大物3件は頭痛いが、そのひとつは来週土曜日の講演準備で、明日一日かけてやっつける。(そうでないとやばい。)

伊丹問題:伊丹くんが修論で書いたのは、断熱ピストン問題をミクロから定式化して線形応答であわらして、希薄極限で応答係数を評価すると先行研究とぴったり一致するという話だった。ここまできたのは、11月末頃だったかな。これを足掛かりにして、希薄を超えた話に入っていって、局所熱力学系の力学相互作用の一般的な話に展開していけば...と思っていたので、2月の講演や3月の講演はこれでいくことにした。ところが、論文公開に向けて、細部を徹底的にチェックする過程で色々と不思議なことが分かってきた。伊丹くんの計算は全てあっているのは確認したが、計算でなく、どうやら希薄極限での物理的だと思える扱いがおかしいらしい。問題になれてきてあっちからみたりこっちからみたりできるようになって、もはや「おかしい」ことに確信を持ているようになった。ただ、非常に不思議なことが起こっていて、全体像を捕まえることができない。例えば、木曜日の夜に書いた正しい式は強烈で、伊丹くんが書いた正しい式とは全く違うように見える。どちらも正しいのに等価性を示せない...と書こうとして、何か頭をよぎった。後でノートに書いてみよ。とりあえず、木曜日の夜の式にもとづいて、計算をすすめようとする。ううううう。ひとつ面白いことは分かったが、まだ、難しいな。