金曜日

朝、目がさめると、昨日の休憩時間にたべさんに見せてもらった概念図が頭の中で動きはじめた。そういうことか...!液晶のあの現象の機構の可能性として、こういうのがあるなぁ。これは面白い気がする。本当にこの機構が実現していたら楽しいし、そうでなくても刺激を与えれる。定性的なだけでなく定量的なことも含めて理論的にアクセスできる気がする。100年以上の歴史がある現象だが、先行研究をさくっとみた感じだと、この機構にはいっていないだろう。(系統的な調査はしていないが。)

夕方、ふらっと茶碗谷がくる。最近やっているという"strange non-chaotic attractor" の話を聞く。ふむ、なるほど...待てよ、そのオブジェクト.. ピュアガラスに使えない? と強引にこっちに引き込む。ルエルの1982の論文を紹介して、中々例題その2ができない現状を説明して、力学系ベースのアイデアもカオスというよりもうちょっと弱いのがよくて...それってぴったりやん。マニアックな問題やるなら、徹底してマニアックなことしよう。GW 中にやってよ〜とお願いする。

朝、素粒子理論の院生が質問にくる。最近彼がやっている時空基礎論の研究の流れで、非平衡基礎論と関わってきて、○○というタイプの研究がないか、、という質問だった。これは自然な問いだが、それそのものは僕はやったことないし論文も知らない。でも僕にはできる気がする、GW 中にする..と約束してしまった。夕食後やっていたが、中々できない。でもやっているうちに色々思い出してきた。あのときに途中になったことやそのときに途中になったことと関係する。そして、今なら、あと一歩前にでれる気がする。頭が発火してきた。(こうしてあうすれば、これはあぁなるから、それすればいいんだな。また別件のあれも、これと結ばれるからこの機会に起こそうとか。。)その院生がやっている研究も(表面的な)言葉しか分からないけれど楽しそうで、全く違う対象なのに数理的な構造が似ているのは面白い。

「コレステリック相が等方相と相共存していて....」と「熱流のこういう効果があって...」と「アトラクターが奇妙だけどリアプノフ数が0で...」と「並進対称性を破るけどブラックピークがでなくて...」と「時空をこういう風に記述して...」と「エントロピー生成が...」というのが1日の会話にでてくるのは僕の研究の雰囲気がでているかもしれない。あ、他にも、KPZ に関する(笹本=すぽーんとは別方向の)数学の研究も教えてもらったのだった。

会議x2があって、書類いくつかを提出するなど、ちゃんと仕事もしたが、来客も多い日ですごく楽しかった。