金曜日

ソール会議の準備:1ヶ月前に理解したことを特定の例題で愚直に計算すると、合わない。どこが間違っているのか、のたうつ。今頃こんなことをやっているのは全くアホなんだが。数時間後にやっとわかった。頭がボケているのかな。でもこれで理解が深まった。Hatano-Sasa の出し方を変えている。フォーマルには元論文の注に書いたことだが、理解の仕方を12年ぶりに更新した。この理解の仕方だと、対称化シャノンが自然にでてきてKNSTもコロラリーになる。(2007年8月にHatano-Sasa をひねくり倒してKNSTの拡張クラウジウスを出した背後にあった構造は分かったことになる。渋い論点なので通常だと論文にしないことだが、会議録論文にはよいかもしれない。)会議録論文も会議前に書きたかったが、スライドが間に合うかどうかすらという状況なので苦しい。

夕方に、 新学術 の新規採択領域の発表があった。佐野さんを代表とする「ゆらぎと構造の協奏」が採択された。基礎班/時空班/機能班 からなり、ゆらぎの法則/時空パタン/生物的機能 と異なる階層の問題群のそれぞれを研究するとともに、例えば、ゆらぎの法則を時空パタンへ、さらには、生物機能へと展開することも目標に掲げている。(僕は基礎班の班長。)僕個人の申請書には、「今年度は、単純な流体の運動を近年のゆらぎの理論の発展を踏まえて見直すことからはじめる」と書いてあって、なんと、(全くの偶然だが)5月に終わったことになっている。幸先がよい。5年はあっという間であろう。(今M1 の人たちが学位をとるまで。)胸を張って終われる形にしたい。