日曜日

研究会。朝一番のじょーるだんの講演:論文がでたときにすぐに読んで、しかも東京=京都の新幹線をほとんど使って格闘したが、後半が理解できなかった。今日も完全に理解できたとは言い難いが、イメージははっきりしてきた。(分からないけど、すごく刺激を受けた、というような感じだろうか。2005の日仏の動的不均一性のがそうだったなぁ。あれも今なら「カテゴリーが」分かるが、当時は論点整理の理解がないままに必死に個別のことを理解しようとしていた。)僕の理解が正しくて、かつ、言っていることが本当なら、「ひとつの理想的物理デーモン」ができていることになり、色々な現象をみるときにイデアとして参照すべきものになりえるかもしれない。ただし、この「理想的物理情報機械(理想物理デーモン)」という考え方は難しく、今回の講演でも、くりすのデーモンとましみなーののデーモンはそれを目指していると思われるが、定義が確定していないので、それぞれがどこまでいっている、という風にはならない。

例えば、ガラスでもそうで、「理想ガラス」というときに、何をもって「理想ガラス」かというので全然違ってくる。(KCM 的に純化するのか、MCT的に純化するのか、統計力学的に純化するのか。現実は様々な要因が混じっているのは自明なことだけど。)ときに宗教的に感じる不毛な論争を見て呆れたりもしていた。僕自身は、理想ガラスを「並進対称性が破れるがブラッグピークがでない熱力学相」としてそれに挑戦しているが、だからといってそれがガラスの全てでもない。理想物理デーモンはもっと曖昧でもやもやしている。それでも向かっていく先に何かあるかもしれない。ただのデーモンを除いて実験とは切り離されているが、理論的に純粋化することは考えたいような気がしてきた。といっても、さがわさん路線の延長というより、結果的にそれを参照することになるかもしれないけど、全然別方向で0からゆっくり立ち上げる研究計画を立てようとしている。

おふらてぃすvs らてぃす という僕のピントのあってなかったしつもんは、相互作用レンジを距離できめるめとりっく相互作用 vs 近接相互作用できめる とぽろじかる相互作用 だった。頭の中に画像だけが残っていて、おふらてぃす=らてぃす という歪んだ記憶になっていたようだ。これで言葉も覚えた。(両者で転移のタイプが変わる、というのは正しかった。)

じぇどんの話は、粗視化の問題を例題できちんと計算していた。(その模型でK--> 無限で病的になることは僕はプライベートには97年に聞いていた。)彼は理解力も速いし、着眼も悪くないし、計算もできるけど、あと一歩踏み込んだらいいのになぁ...といつも思う。1週間くらい滞在してもらうプランとかを作れないかな。。