水曜日

昨日、朝は会議他案件に追われ、昼食から夕方までは、じゅりあんとその学生(あれきさんどろ)との話。じゅりあんは、ここ で書いているように、初めてあったとき学位審査直前だった。ほるへの学生だったのだがえらくシャープだったので強く印象に残った。その日記をみると、トーマスも同じ頃に学位をとったのだな。(10月にトーマスを招待したのだが、タイミングがあわずこれなかった。)

午前中は、根本君が議論していたので、午後は、伊丹君、芳賀君、僕と順番に話をしていく。3人とも一斉のメモをみずに黒板に書く。(ちなみに、じゅりあんが2007年09月27日に僕にしてくれた説明も同じで、一切のメモなしで黒板に書いていった。根本君もおそらく何もみずに議論をしていたのだろう。)このスタイルの議論をきちんとできるかどうか、というのはひとつの境目になっている。伊丹君と芳賀君は英語で1時間の説明するのは初めてだが、僕が初めて喋ったときより遥かにちゃんと喋れていた。特に伊丹君は既に理解がしっかりしているので、説明も(概ね)明快だった。芳賀君はまだはじめたばかりのテーマを喋ったので、生の議論になって難度があがってしまったかもしれない。(面白いが、問題多々で着地できるのかどうか...)じゅりあんは非常に的確に応答してくれた。

僕は、ピュアガラス、非平衡ゆらぎ、流体のミクロからの導出 のどれを聞きたい? と聞いて、流体のミクロからの導出ということだったので、それを喋った。さすがにもっとも大事なところに完全にピントを合わせてきた。「そこ」にこだわるのは、非平衡統計のプロである。(例えていうなら、第2法則のミクロからの証明を議論しようとするとき、2回目の操作についての論点がどうなっているのだ、、ということをレナードの証明(やJ等式からの証明)の設定を書いているときに指摘するようなものかな。例え以上に似た側面があるような気もする。でもそこは難しいので切り離している。第2法則をJ等式から証明するのと同じような感じでのミクロからの流体方程式の導出になっている。)