水曜日

中日。午前は、若手賞とボルツマン賞の授賞式と記念講演。

若手賞は優秀な36名のノミネートからお二人が選ばれたことが報告された。僕が知り限りでも、資格を持つ人で優秀な研究者は何人もいるし、今回受賞しても全くおかしくない強い候補もいる。でも、それらの方を抑えてお二人が受賞されたのは本当に素晴らしい。実際、優秀で引用される論文を書くというだけでなく、研究の独創性という点で他の候補を離していると僕は思う。お二人が並んで受賞されている姿を見ると感無量になるが、それだけでなく15年後の日本の姿がどうなっているのかに思いをはせ、やはり緊張感が走る。

ボルツマン賞はスイニ―さんといよならしにおさん。スイニーさんは「非線形分野」初の受賞という意味で意義があるかな。非線形に範囲を広ければ、次回の蔵本さん受賞は(ちゃんと活動をすれば)多いにありえる。いよならしにおさんは、受賞記念講演で「普通の研究会トーク」をした。想像していたとおりだけど。21世紀に入ってからの fluctuation hydrodynamics が示す様々な様相を順に説明していく。最後の10分は、今年出版されたSST (の彼らの版)である。(なさけないことに)僕はまだ完全に理解していないので明日とあさってに。。最後のスライドの謝辞で、1)ローマグループ 2)レボビッツを中心とする数理物理グループ の他に 3)日本グループ として 小松、中川、佐々、田崎 の名前を明示的に書いていただいたのは、光栄以上の何物でもない。初めてお会いしたのは、2007年のstaphys のサテライトで  このとき  だった。 その会議では、「熱力学」と「ゆらぎの理論」の違いを理解してもらえなかった。(7月17日の日記に書いている。)その後、頻繁に会うようになり、田崎さんが KNST の考えをよならしにおさんにも分かるように説明してくれるなどもあって、問題意識が共有されるようになった。それを受けての発展であり、僕たちを特別に謝辞に書く理由もないように思う。それでも書くのは彼の人となりだし、ボルツマン賞受賞記念講演でも「普通に」自分が面白いと思っている最近の話を喋るのも彼の人となりだと思う。自分の父親とほぼ同じ年齢だが、好奇心の赴くままに考えている感じがよくわかるので、僕はとっても好きだ。

午後は、遠足だがホテルに帰る。昼食を学内でとるとバスがいったので、歩こうとしたが、これは無理だと途中であきらめてタクシーをひろう。タクシーをとめて運転手さんに英語で聞いても伝わらない、ハングルのメーセージボードを見せても分からないようなそぶりを見せる。歩いている韓国人学生をつかまえて、通訳してもらい何とかタクシーにのる。無事についた。ホテルでは、大学の仕事をぱぱぱとしたら時間が半端になってしまい、少しだけしかすすめれなかった。これから論文草稿を片っ端から片付けないといけないのだが。

夜は、バンケット。テーブル固定式はよくないと思うんだけどなぁ。最大の収穫は、ボゴリューボフ門下生(孫筋)と知り合いになって面白そうなことをもらったことかな。当然しっておくべき知識だと思えるが、僕が見たことなかったことを教えてもらった。何かのときに自分でも考える価値がある気がする。

うーん...ま...1年分の運動をしたかな。明日起きれるかな。「ダンスはどこかでならったのですか?」「you tube とかみてダンスをおぼえたのですか?」とか聞かれたが、ダンスなどならったこともないし、動画でみたこともないし、そもそも興味もない。そりゃ、そうだろう。steady state thermodynamics や pure glass のように(誰もがひっそりと興味はもっているかもしれないが)誰もやらないような渋い話をこつこつやっている学究の徒です。まぁ、場面的にやらないとしゃぁない感じになったので、「よし、やるか」と(実際に)声を出して..。

ネットで見つけた。 こんな感じだったのか  これくらいならいいかな。