土曜日

statphys 延長戦:朝、遅めの朝食にいくと、ほとんど人がいなかったが、テーブルに混ぜてもらう。ぴんかすさんの文化論がひと段落したので、べいじゃーれんさんに1次元系の実験可能性などを聞く。その後、いよならしにおさんと昨日の続き。まだ自分で計算していないままなのだが、僕がおかしいと感じるところを素直に伝える。もちろん、数学的に証明されているから...ということだが..。でも、何とか明日時間を見つけて、月曜日の夕方に会いにいきたい。(月曜日は朝も午後も会議が入っているのだが。。)

これでstatphys 終了とおもいきや、空港ですぽーんさんと会う。待ち時間が結構あったので色々話をする。いよならしにおさんの話はどうだ? みたいなことを聞いてくれて、朝の話を説明する。すぽーんさんが、「なるほど、そういう議論しているのか。でも、いずれにしても、あれはfluctuation hydrodynamcis 限定だしなぁ」...でスイッチが入って、「large deviation とか測れないから実験の予言になってないから相転移といってもだめじゃないのか」とか(いよならしにおさんの記念講演の3番目の話の批判を聞く。そしたら僕のスイッチがはいって、「ぼくたちの目標のひとつは、large deviation function を実験で測れるようにすることです。熱力学では云々..」と説明する。すぽーんさんは大変楽しそうに、「それは大事な問題だ」...。そうやなぁ、もっとそっちも意識しないといけない。その後は、すぽーんさんの6月の論文についてあれこれお聞きする。あれは数学ではなくて、物理としてミクロ確率過程からのfluctuating hydrodynamics の導出で、愚直で堅実だが、絶対にやるべき問題だと思っていた。べいじゃーれんさんの話とも大きくかぶっているので、その違いについてもお聞きする。うーん、完全には未消化。

すぽーんさん夫妻とは京都地下鉄で東西線に乗り換えるまでご一緒する。ハミルトン粒子系に対する流体方程式導出のstatus について聞いてみたが、「それは途方もなく難しい。確率過程でやるべきだ。」とばっさり、等々。数学者モード全開。(最近論文を書いたのですが、、とも言ったのだけど、その文は伝わっていない気がする。)

あと、ボゴリューボフのひ孫筋(=孫筋と書いたのは間違い/僕が富田さんの孫筋という意味)のあんとんさんとも少し。根本君があんとんさんの話を理解して、自分の説明をする。あんとんさんには今晩メールをおくる。ひょっとしたら考えたら面白いかもしれない問題があるので。

今回の、講演の失敗を反省する。構成が間違っていた。いまならこうするなぁ、というのもやってみた。しかし、7月の最初に第0案を書いたときに、焦点がそこに向かわなかった。そうなった原因の分析も終了した。そもそも、直前の調整で、過去の自分に喋るつもりで気分を盛り上げようとしている段階で終わっていた。そういう意識もまだ持てていないのは情けない。しかし、試合で勝ったり負けたりして、少しづつましになっていくのだと思う。比較的大きな大会で負けたのは痛いが。(竹内さんの講演は本当に見事だった。今回のベストじゃないのかな。あのプレゼンを参照軸にすべきだと思う。)もちろん、プレゼンはプレゼンでしかなく、研究の本体とは違う。しかし、プレゼンをしにいっている以上、プレゼンも評価されてしかるべきだろうなぁ。

そういえば、バンケットのダンスの動画を送ってもらったので帰宅してみてみた。ほー、自分でもすごいと思う。(1年分の運動を使った、というのは大袈裟でなく本当の気がする。)