木曜日

教授会で、「読み上げ」なる儀式を初体験。駒場にも対応するものはあるのだが、すでに「儀式の程度」が柔らいでいる。教授会後の重い会議が別の週に移動したため、午後後半は時間がとれたので、昨日始めたstatphys会議録の査読者への返信をつくりはじめる。まず、返信用で最近伊丹君がつくったformat に査読レポート埋め込む。それに応答を書いていく。夕食前にできた。明日打ち出して、週末にチェックしよう。

夜、査読をひとつ提出。深夜、流体力学学会誌の原稿を書いていると、ふと...考え始めてしまった。そうか...今ならできそうな気がする。修士のときに、化学乱流の長波長の有効記述を議論しようとしていて、いくつか混乱したままになっていたことがあった。何かわかりそうな気がする。ちなみに、化学乱流でゆらぎの定理の話を論文公開したのが2000年ごろ。査読者のひとりは、表面的だろうでx だったが、後のふたりは好意的だったので、ちゃんと改訂して再投稿すべきだったのだが、あの頃は今と色々ちがっていて...別の問題に完全に没頭していて、査読が返ってきたときにはもう戻る気力がなかった。その当時も、修論の落とし前を非平衡統計で何とか..と睨んでいて、その第一歩くらいの位置づけだった。そのときは数値実験で当然成り立つだろうと予想されるゆらぎの定理を見せただけだったが、今はもうちょっといけて、問題の核心そのものに近づける気がする。

(色々な条件や仮定はついているものの)、式の上でハミルトン粒子系 --> 流体方程式のパスが通っている意義は凄く大きく、謎だったいくつかのことは一気に攻略できるのでないか。輸送係数についての川崎先生の迷い(収束/発散 問題)も、この1週間で(鉛筆は持っていないが)急速にピントがあってきており、精神的には迷いの本質を理解したような気分になっている。川崎さんとの会話も思い出した。化学乱流についての蔵本さんの発言も同じように思い出した。いずれの場合も僕の反応はダメで、見えてなかったのは僕の方だったっぽい。ただ、イメージではダメで、証拠を見せないとな。。