金曜日

中山さんを迎えての話。前半、多分、こんどこそ本当にソーレの基本事項を理解した。僕が理解していることを喋って、中山さんがそれをチェックするというスタイルですすみ、個別的なことをひとつづつ確認していく。そして、僕たち(伊丹君と僕)が全く理解していなかった点が明白になって、それにもとづいてその他のことも矛盾なく理解できた。特に、「ソーレ効果」と「ソーレ力」の違いは極めて大事で、「ソーレ力」を理論的にどう理解していくか、というのも見えてきた。もちろん、まだ正体ははっきりしていないが、大きな風景が見えそうな感じになってきた。こういう見え方はどの文献でも学べず、関本さん他理解しているかもしれない先人からも学べなかったので、非常に大きかった。昼食時間を完全に忘れて話をしていた。(伊丹君の理論と数値実験および中山さんの理解と実験を全部あわせて、気持ちのいい段階にいける気がする。)

後半は、川口さんをまじえて、隠れたエントロピー生成。王君の具体例のおかげで大きく理解が進展しつつある。条件があと一歩はっきり見えないのが気持ち悪い、というのもあるのだが、harada-sasa 関係からみてもとってもまずい感じになっている。例えば、○○の場合には、隠れたエントロピー生成ない、というようなことを実験的にいえるようにしたいわけだが...。kawaguchi-nakayamaは、その論文で表面的にあるよりもずっと重要な気がする。今日の議論で、一瞬、「harada-sasa は kawaguchi-nakayama でつぶされ、information thermodynamics で救われる」だったが、まだ救われなかった。

それに関連して、最後に、可逆力学系と粗視化云々の関係について、twitter でやりとりしていて一点共通理解をしていないことがあったが、僕がどこに勘違いしていたかよく分かった。このあたりも何かあと一歩進みたいのだが、本質的に難しいからなぁ。。