火曜日

へんりっひさんを迎える。:セミナー前に2.5時間かけて、ブルー相を教えてもらう。福田さんの談話会ででてきた話で、平衡ガラスとの関係で直接聞きたかったので非常にいい機会だった。まず、「普通に考えれる」規則配置よりはエネルギーが小さい(準安定)配置がある、のは信じれる。ただ、サイズの大きい規則配置や準周期規則配置などがわからないので、それが本当に基底状態かどうかはわからない。しかし、これだけでも相当に面白い。もうちょっと抽象化できないかな。ブルー相を知ったあとで、ハミルトニアンをひとつ作ったのだが、放置している。なんとか復活したいものだが。

セミナーは、液晶+流れの派手な動画やレオロジー測定の結果の紹介。技術的には、流体の寄与を(エディンバラでずっとやっている)格子ボルツマンで高速化し、計算機を大量投入することに凄さがあるのだろう。セミナーでは、格子ボルツマンをきちんと学び、モデルや数値実験の解釈などをひととおり理解した。しかし、深く入っていかないので、もうひとつ感は残るかな。

へんりっひさんは(ブルー相の論文まで)全く知らなかったのだけど、大変よい人だった。実は、ふっくすさんのところで学位をとり、MCT、しかも、ずりつきMCT がテーマだった。MCT やガラスの研究についてはXXXっといっていて、ははは。朝の議論でも、よく笑われるし、(興味が違う問題でも)真剣に考えられるし、気持ちがよかった。