金曜日

学会前半、終了。初日は10分の一般講演、2日目は20分のシンポジウム講演。中々気分がでずに大変だったが、何とか及第点か。初日は、そこまでいったならもうちょっと完成度をあげたかったが8割程度になったのが何か惜しい。2日目は、大崩壊を避けた程度か。。

初日は、

にあるように、スライドとセリフを公開した。50歳でセリフを書くのは初々しいように見えるかもしれないが、そうではない。たまたま2007年の会議で sengersさんの講演で、セリフを書いた紙があるのをみてしまった。 当時70歳代。(もちろん、紙はみないし、迫力満点の講演だった。)ただセリフを書いてしまうと、書いたことで満足して固定化されがちになるので、そうならないように添削し続ける覚悟がないとダメになる。今回は、直前に書いたので、セリフを練り上げるというより、分量調整の意味しかない。

2日目(今日)は、ともかく位置づけが難しく、下書きの段階で一度大きくボツにしている。結局、迷いに迷ったあげく、「ゆらぎの定理の原型」を10分で講義し、それを踏まえて非平衡ゆらぎの状況をレビューすることにした。冒頭に「バブル」という言葉を使い、かなり危ないトーンだが、でもまぁ正しい気がする。今後、どうなっていくのかよくわからないが、15年前に終わった話の亜種をやっているようでは話にならない、ということを明示的に意識しないといけないと思う。(少なくとも便利な恒等式であることは間違いなく、積極的に(常識として)使えばいいと思う。それで今まで議論できなかったことを広げていくというのは健全だと思う。他方、亜種そのものをめざすのはおそらく違っている。無限の亜種が作れることは20世紀には理解されていたこと。)

初日のシンポジウムで、寺嶋さんの話と柳澤さんの話が面白かった。寺嶋さんのは自分で何もできそうでないので、ふーんん、という感じだが、柳澤さんのは関連することを考えれるかもしれない。ふらふら考える。そのシンポジウムで、液体論がらみの状況も勉強。何とかこのあたりに切り込みたいのだが。。

2日目の朝、高橋昴さんのは素晴らしいのだけど、そうなるとやはり理論をやろうか。手が回らないが、できないことはない気もする。。(潜熱のない転移で、重なりは不連続にとんでいる。ふー。転移前のダイナミクスを休憩時間に見せてもらったが、僕の模型とそっくり。うぬぬ。)